「後回し」にしない技術 イ・ミンギュ著 文響社

この本にはタイトルの通り物事を後回しにしないための技術のノウハウが載っており、韓国でベストセラーになった一冊です。

 

この本は"決心する"、"実行する"、"維持する"という三章立てになっています。

 

この本の内容について簡単に紹介します。

 

 

人には締め切りに合わせて仕事を始める習性があり、この習性はパーキンソンの法則と呼ばれています。

この習性のために、人間は時間に余裕があると無駄に時間を膨らませて、与えられた時間を残らず使い、ぎりぎりになって仕事を終える傾向があります。

 

そのため、時間が足りないから成果を上げられないのではなく、時間があり過ぎるから成果を出せないケースが多いと著者は述べています。

 

その対策として、与えられた期限とは別に自分の中の期限を設定することや、

最終目標を分割して中間目標を設定することを挙げています。

 

また同じく人間の習性として、開始までのウォーミングアップに時間を取ることが挙げられます。

 

大事なことをするための準備作業をしていると、次々と関係ない雑用をしてしまって大事なことが後回しになることがあります。

それは、やりたくない仕事から逃げるための一番簡単な方法は、その仕事と少しでも関係があって、しかも楽な仕事を見つける事だからです。

 

「試験勉強をするために、まず机の片づけをする」というのもこのためです。

 

人間は本当に重要だけれどもやりたくない仕事(頭を使わなくてはならない仕事)があるとき、単純な仕事(頭をあまり使わなくてもいい仕事)をすることで、ストレスから逃げようとする傾向があります。

 

これに対して、自分がやろうとしている本当に大事な仕事は何か?と、隠れた動機を探すことや、順番を変えること(勉強する前に机を片付けたくなったら、勉強してから机を片付けるようにする等)が対策になると著者は述べています。

 

これ以外にも、どんな時にも代案を用意することや、成功者をまねること、毎日1%だけ昨日と違うことを実行すること等、仕事に活きる考え方について詳しく書かれており、非常に参考になりました。

 

この本に書かれている内容を実行して、日常業務を後回ししないよう意識していこうと思いました。