未来の年表 業界大変化 河合雅司

人口減少を軸とした日本の未来予想が本書の内容です。

 

今後日本の人口が減少することで、私たちの生活にどのような変化が起きるのか述べられています。

 

 

 

これまで、人口減少による弊害として地方の衰退という大まかなイメージしか持っていませんでしたが、本書を読むことで、業界ごとにどのような変化が起きるのかを知ることができました。

 

水道ガス料金の値上げや物流の停滞など、身近な生活に影響が出ることがわかりました。

 

本書に関しては、前半は人口減少による日本の衰退を扱う悲観的な内容がメインですが、後半では今後の提言が述べられています。

 

今後の提言の中で最も印象に残ったのは、日本のビジネスモデルのチェンジに関する内容です。

 

マーケットの縮小をカバーするために、製品やサービス1つひとつの付加価値を高めることが必須であり、そのためには良いものをより安くという「薄利多売」から、ヨーロッパの有名ブランドに見られるような「厚利小売」にシフトチェンジしていくことが求められるという内容です。

 

そのために企業に求められるのは「マーケットとの対話」、すなわち顧客ニーズに徹底的に答えていく姿勢であると述べられていました。

 

 

本書では、鉄道やインフラなど身近な物事に関する日本の未来の姿が述べられており、イメージしやすくわかりやすい内容でしたので皆さんにおススメです。

 

それではまた。